米国PMI(Project Management Institute)本部より、CAPM(Certified Associate in Project Management )®の資格継続制度について最新情報が発表されています。
JPSビジネスカレッジでは、米国PMI本部の発表をもとに、CAPM®資格継続要件(CCR: Continuing Certifications Requirement)の最新情報を、日本語でわかりやすくご案内いたしております。
なお、米国PMI本部より、随時最新情報や詳細がアップデートされ、本ページの内容と異なる可能性がありますので、予めご了承ください。
詳細な情報につきましては、米国PMI本部サイトにてご確認ください。
CAPM®とは、Certified Associate in Project Management の略で、プロジェクトマネジメント業務においてハイレベルのパフォーマンスを達成することができるプロジェクトマネジメントのプロセス、専門用語、プロジェクトマネジメントの専門知識を習得していることを証明する、米国PMIの認定資格です。
プロジェクト・チームメンバーや新人のプロジェクト・マネジャー、大学生、大学院生を対象に、受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験や教育、知識を定量的に測り、プロフェッショナルであることを、米国PMIが認定しています。
高校卒業またはそれに準じる資格と、23時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修を受講していれば誰でも受験できるため、プロジェクトマネジメント資格の入門編として受験しやすいことが特徴です。
●CAPM®資格の基本情報についてはこちら
●CAPM®認定試験の出題範囲(ECO)についてはこちら
PMP®有資格者だけでなく、CAPM®有資格者も、PDUを取得することでプロジェクトマネジメントの新しい発展やトレンドについて最新の情報を得ることができるため、PDUの取得は時間と労力に対する、より価値のある投資と言えます。
新しいCAPM®資格継続プロセスは、CAPM®有資格者がPDUを取得するための様々な機会があり、CAPM®有資格者にとって、より簡単でリーズナブルなものになります。
CAPM®有資格者が他のPMI®認定資格を持っている場合、他の認定資格で取得したPDUをCAPM®のPDU要件に適用することができます。例えば、CAPM®有資格者がPMP®も保有している場合、PMP®で取得した60PDUのうち15PDUをCAPM®の更新時に申請することができます。
現時点で、CAPM®には更新制度がないため、CAPM®有資格者が資格を継続する場合、5年間の認定サイクル終了時に再受験する必要がありますが、2020年10月1日より5年限りの認定資格制度が撤廃され、CAPM®資格がPDUによる更新制度に変わりました。
今後、CAPM®有資格者は、米国PMI本部の資格継続プログラム(CCR:Continuing Certification Requirements Program)を通じて、より短い認定サイクルでPDUを取得し、PMP®など、米国PMI本部の他の認定資格と同様に、現役の認定資格保有者であり続けることができるようになります。
CAPM®認定サイクルは5年から3年に変わりました。
CAPM®有資格者は、新たな3年間の資格継続サイクルで15PDUを獲得し、資格更新料(会員:60ドル、非会員:150ドル)を支払うことで、CAPM®資格を継続することができるようになります。
CAPM®資格継続制度(2020年10月1日~) | ||
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資格更新 | 3年ごと | |
必要PDU | 15PDU | |
資格更新料 | 会員 60ドル | 非会員 150ドル |
【2020年9月30日以前にCAPM®試験に合格した場合】
5年間の認定サイクルの後、認定サイクルが3年間に切り替わります。
【2020年10月1日以降にCAPM®試験に合格した場合】
3年間の認定サイクルで資格を更新できます。
CAPM®更新・維持に必要なPDUの申請カテゴリは、「教育」と「ギブバック活動」の2つのカテゴリに分かれます。
「教育」カテゴリ | 必須要件 |
最低9PDU以上の申請が必要 ※タレント・トライアングルに基づいたサブ・カテゴリーでそれぞれ最低限2PDU以上取得する必要があります ・米国PMI®に登録された教育機関であるR.E.P.が提供する教育コースへの参加 ・PMIやPMI支部、PMIコミュニティが提供するイベントへの参加 ・大学やPMIに未登録の研修提供機関が開催するプロジェクトマネジメント関連ノ教育コースへの参加 ・所属企業が提供する研修/Webinerへの参加 ・自習など これらの活動時間に応じて、CAPM®更新・維持に必要なPDUを申請します。 |
「教育」の申請カテゴリ 1. Ways of Working(旧 Technical Project Management): 働き方 仕事を成し遂げるためのさまざまな方法やスキルに該当します。予測型、アジャイル、デザイン思考、あるいはまだ開発されていない新しい手法など、今日、仕事を成し遂げる方法は1つではなく、プロフェッショナルができるだけ多くの働き方を習得し、適切なタイミングで適切な技術を適用し、成果を上げるために必要な要素になります。 2. Power Skills(旧 Leadership): パワースキル 協調的リーダーシップ、コミュニケーション、革新的マインドセット、目的志向、共感力などの対人関係スキルに該当します。これらのスキルを身につけることで、チームはさまざまなステークホルダーに対して影響力を維持することができます。これは変化を起こすために不可欠な要素となります。 3. Business Acumen(旧 Strategic and Business Management): ビジネス感覚 組織や業界におけるマクロとミクロの影響力を理解し、適切な意思決定を行うための機能またはドメイン固有の知識を持つことを意味します。あらゆるレベルのプロフェッショナルには、効果的に意思決定を行い、自分たちのプロジェクトが組織全体の戦略やグローバルなトレンドなどの全体像とどのように整合しているかを理解できるスキルが求められています。 |
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「ギブバック活動」カテゴリ | オプション |
3年間で6PDUまで申請できます。 ・ボランティア活動 ・プロジェクトマネジメント知財の新規開発 ・プロジェクトマネジメント領域でのプロフェッショナル活動など これらの活動時間に応じて、CAPM®更新・維持に必要なPDUを申請します。 |
「ギブバック活動」の申請カテゴリ 1.プロジェクトマネジメント領域でのプロフェッショナル活動 2.プロジェクトマネジメント知財の新規開発 3.ボランティア活動 |
2022年5月より、PMI®タレントトライアングルが改定されますが、PMP®およびCAPM®資格更新時の影響はありません。これまでに取得済みのPDUカテゴリは、そのまま新カテゴリに引き継いでご利用いただけます。
詳細はこちらでご確認いただけます。
(旧)Technical Project Management ⇒(新)Ways of Working(働き方)
(旧)Leadership ⇒(新)Power Skills(パワースキル)
(旧)Strategic and Business Management ⇒(新)Business Acumen(ビジネス感覚)
CAPM®の更新・維持に必要なPDUは合計15PDUですが、そのうち「教育」カテゴリでは「最低6PDU」を取得する必要があります。さらに、教育カテゴリに紐づいている3つのサブカテゴリで、それぞで最低2PDUを取得することになります。
3つのサブ・カテゴリでの最低取得PDUの合計は6PDUとなりますが、「教育」カテゴリ全体の最低PDU申請数は9PDUですので、差分の3PDUが残ります。この残りの3PDUについては、3つのどのカサブ・テゴリでも申請可能となります。
もちろん、「教育」カテゴリだけで15PDUを取得・申請することも可能です。
CAPM®の更新・維持に必要なPDUは合計15PDですが、そのうち「ギブバック活動」カテゴリでは「上限として6PDUまで」を申請することができます。
ギブバック活動でのPDU申請については、必須ではありません。
以下に、2020年10月からのCAPM®資格継続制度変更の全体像をまとめてありますので、ぜひ、ご参考ください。
JPSビジネスカレッジでは、PDUを取得できるeラーニングコースを豊富にご用意しております。
2020年10月以降、皆様のCAPM®資格更新にご活用ください。
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